2015.08.17
未分類(刺繍職人日記)
五つ牡丹の載せ替え
こんにちは、伏見工房です。
お盆の前後、最近の京都はお天気がちょびっとご機嫌ななめで雨が降ったり止んだりを繰り返しています。
そのお陰か、急に涼しく過ごしやすい日が続いています。この調子で早く秋になって欲しいところですね。
五つ牡丹が仕上がりましたので、御報告します。

生地のよれや伸びが目立つこの五つ牡丹の載せ替えをしました。
金糸のほつれなどは殆どなく、綴じ糸もしっかりしており状態はきれいな部分が多かったです。
大きく見ている時には気付かなかったのですが、金糸の部分を綴じ直していると、あとから付け足したような部分があるのを見つけたので、一度修理などの手が入っているのかもしれません。
直し直し、大事に使われていたのだろうなあ、と嬉しくなりました。
もちろん、私が刺したものではないですが!明治四十二年頃の物ですし、西暦でいうと1909年ですから、106歳の刺繍です。


こちらの写真はビフォーアフターです。
よく見ると花の部分は絹の平糸のよれや、摩耗や劣化による千切れなどがあり、ロウ汚れなども見受けられます。
ロウ汚れは糸を傷めないように丁寧に削りとってから新しく平糸をかけました。また100年使ってもらえますように。

こちらが完成全体図。
新しい生地の色が前よりも鮮やかに濃くなり、五つ牡丹が映えますね。

仕上がってから気付いたのですが、蕊を見ると、この花って……!?
いや、深くは考えないでおきましょうね。とても見事なお花です。
お盆の前後、最近の京都はお天気がちょびっとご機嫌ななめで雨が降ったり止んだりを繰り返しています。
そのお陰か、急に涼しく過ごしやすい日が続いています。この調子で早く秋になって欲しいところですね。
五つ牡丹が仕上がりましたので、御報告します。

生地のよれや伸びが目立つこの五つ牡丹の載せ替えをしました。
金糸のほつれなどは殆どなく、綴じ糸もしっかりしており状態はきれいな部分が多かったです。
大きく見ている時には気付かなかったのですが、金糸の部分を綴じ直していると、あとから付け足したような部分があるのを見つけたので、一度修理などの手が入っているのかもしれません。
直し直し、大事に使われていたのだろうなあ、と嬉しくなりました。
もちろん、私が刺したものではないですが!明治四十二年頃の物ですし、西暦でいうと1909年ですから、106歳の刺繍です。


こちらの写真はビフォーアフターです。
よく見ると花の部分は絹の平糸のよれや、摩耗や劣化による千切れなどがあり、ロウ汚れなども見受けられます。
ロウ汚れは糸を傷めないように丁寧に削りとってから新しく平糸をかけました。また100年使ってもらえますように。

こちらが完成全体図。
新しい生地の色が前よりも鮮やかに濃くなり、五つ牡丹が映えますね。

仕上がってから気付いたのですが、蕊を見ると、この花って……!?
いや、深くは考えないでおきましょうね。とても見事なお花です。