フランス刺繍作品の載せ替えを担当しました。
カビやシミで生地が傷み、刺繍糸もだいぶ弱っていました。
載せ替え作業では、手刺繍の温かさを壊さないよう同色糸で周囲をくくり、
絹糸が主張しすぎないように心がけました。
台生地が白色から紺色(角度によって緑色に見える)になったので、刺繍がくっきり見えます。
フランス刺繍と絹糸の光沢、台生地とが優しく調和し、輝きを放っております。
額は全面ガラスの凹凸のないものを選びました。
早速ご自宅に飾られている写真が届きました。
ご依頼者様の大切な刺繍が再びお部屋に飾られ守られていくと思うと、とても嬉しくなります。