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お知らせ

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2017.11.08

未分類(刺繍職人日記)

【花籠】

生地いっぱいに華麗に咲いた花籠の打敷です。
こちらの打敷の花々は主にミシンにて刺繍されています。
葉脈やしべ等は手刺繍にて施されておりどちらの良さも感じられる打敷です。







傷みは少ないものの、ロウがかかってしまい美しい木蓮や葉がくすんでしまっています。

そこで和光舎では手刺繍にて修復する刺繍修復工房に加えて、
横振りミシンを用いて修復するミシン刺繍の工房もございますので、
そちらで修復を施された後に【載せ替え】を致します。

新たな台地に載せますので、生地の折り目も無くなり、見違えるように綺麗になることでしょう。
先のお話しになりますが、こちらの修復が完成致しましたら、
アップさせていただきますので楽しみにお待ちいただければと思います。

ミシン刺繍の修復写真も少しだけご紹介致します。
こちらはそれぞれ、平金の色が褪せて変色してしまった部分に
新たに金糸で上から刺繍を施し復元させたものになります。





思い入れがある故に、傷みが増えてしまう・使いたくとも使えない。
新しいモノがどんどん生み出される時代ですから、

そういった「はじめ」のお気持ちを大切に次へと繋ぐお手伝いをする事が
各工房の目指す場所として日々取り組んでおります。

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