七つ牡丹の打敷をお預かりしました。
長年大事に使われてきたのでしょう、金糸の綴じ糸がほとんど外れてしまい布地も切れてしまっています。


新しい塩瀬の布に載せ替えて、金糸も全て綴じ直しました。
綴じ糸は弱くなっていましたが、金糸は痛みもなく綴じ直して磨くことで輝きを取り戻しました。

ロウソクの染みができてしまったところは汚れを取り除き、絹糸を上から重ねています。
新しく刺し直したことがわからないように色味に気を付けました。

葉の色のグラデーションが繊細で美しい打敷です。配色も素晴らしいです。
修復するとこで、これからもまた長く使っていただけるように力を尽くしてまいります。