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お知らせ

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2017.10.11

未分類(刺繍職人日記)

【多種多様】

殆ど毎週更新しておりますブログですが、
先週は諸事情により更新出来ず、申し訳ありませんでした。

近頃秋の気配を感じたと思っていたら、
また夏のような暑さが戻ってきたりと不思議な気候に悩まされています。
そんな中でも金木犀の香りは漂い、
季節の移ろいを感じさせてくれることにどこかホッと致します。

今回は「目」にスポットをあてて紹介させていただきます。















「目」の表現で、全ての雰囲気はグンッと如何様にも変化します。
瞳のその小さな世界に計り知れない重量を度々感じずにはいられません。

刺繍の施し方においても、このようにたくさんの方法があり大変面白く、
またそこから私達に何を訴えているのかと考え感じる事も多々あります。

「龍の目」からはギラリと光る厳しさや力強さ、
「鳳凰の目」からは、煌びやかな美しく気高い強さ、
「鶴や極楽鳥の目」からは、楽しげにフワリと羽ばたく柔らかさ、
「天女様の目」からは、慈愛に溢れ包み込んでくれるような柔らかさ、
と人それぞれにたくさんの印象を受けとることと思います。

「その時」の私の気持ちでもきっと変化することでしょう。
こういった多種多様な表現があるように、凝り固まることなくあらゆる角度から物事を捉え感じ、
そこから学ぶことで、ハッとさせられるような修復へ結びつくよう励みたいと思わずにいられません。

こういった打敷と触れ合える時間を大切にし、
さらに修復技術を磨き、皆様へお返し出来るよう努めてまいります。

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