ベテラン職人による紋の修復が完成致しました。
(修復前)
(修復後)
金糸でなく、糸にて刺されているため載せ替えの際に形が動きやすく、
またこの輪宝紋の形は細いラインや円が強調されているので困難なパターンとされています。
まず紋の形をしっかりと観察・把握し作業に入ることが大切です。
(比較画像1)
(比較画像2)
平糸にて刺されている雲を拝見することは珍しく、
よく拝見する雲とまた違った平糸独特の美しさが際立つ雲でした。
平糸は傷みやすく経年劣化にて風化してしまっていたので新たな糸にて馴染むよう、
修復させていただきました。
新たな台地に載せることにより、全体がピシッとしまり色味も映えたように感じられます。