〈修復前〉

〈修復後〉

天仁様のお衣など細やかに刺された打敷でした。
様々な色味で混ぜられた色糸は、
大変美しく細部までこだわられていました。
経年変化から綴じ糸は弱っており、
また全体にロウ染みがついて、
色糸がぼそぼそと切れてしまう状態でした。
ですので、全体的に新たな色糸で刺し直しています。
〈修復前〉

〈途中経過〉

〈修復後〉
新たに刺したという不自然感を減らすため、
色選びや、また刺し方をしっかりと観察し、
ひとつひとつしっかりと考えながら
慎重に修復させていただきました。
お衣の柄など、とても丁寧に刺された打敷でしたので、大変勉強となる時間でした。