とても細かく丁寧な刺繍の鳳凰でした。


お顔のパーツは細い色糸と金糸で刺繍されており、繊細で上品な雰囲気でした。
雰囲気を壊さないように、慎重に載せ替えをしました。
くちばし、頭部、胸部の羽の所は、新しい色糸で上から刺繍をしました。
細かい部分に気を配りながら一針一針刺しました。

羽の毛並みは撚り糸で一本一本刺繍されていたので、同じやり方を用いて刺繍していきました。
曲線を滑らかにするのが難しく、何度も試行錯誤を繰り返しながら仕上げていきました。
また、汚れが付いていた所が何カ所かありましたが、目立たなくするように修復していきました。
<修復前>

<修復後>